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工場床塗装で発生する「色わかれ」「色むら」の原因と対策

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目次

はじめに

近年、働き方の多様化や施工が容易な製品の普及、コスト削減ニーズの高まりから従業員の方たちで工場の床を塗装する機会が増えてきています。床の塗装は耐久性と美観を向上する上で有効な手段ではありますが、自分たちで塗装したことによりトラブルが発生するケースも少なくありません。
今回はそんなトラブルの中でも、仕上がりが不均一であったり、色の濃淡がまだらになる『色わかれ』や『色むら』について解説したいと思います。

なぜ色わかれや色むらなど不均一な仕上がりになるのか?

  • 攪拌不足
    施工時の塗料の攪拌が不十分で、主剤や硬化剤、希釈剤の混合不足な状態で塗装することで、顔料の沈殿による色差が生じ色わかれや色むらの原因になります。
  • 希釈剤の管理
    メーカー指定の希釈剤でメーカー指定の希釈量を厳守し施工しないと、顔料の分離や乾燥不良が生じ、不均一な仕上がりになりやすくなります。
  • 下地処理不足
    そもそも下地処理が不均一だと、塗料の吸い込みに差が生じ、むらが生じる可能性があります。
  • 施工方法のばらつき
    塗装した際の厚みにばらつきがあり、均一な塗膜が形成されず乾燥時間の違いにより、むらになりやすくなります。

色わかれや色むらを防ぐための正しい対策とは?

  • 攪拌不足
    対策:電動撹拌機で規定比率を守り正確に混合・攪拌してください。小分けにする際も十分攪拌してから小分けにし、一度攪拌した材料を放置する際も必ず再度攪拌した後に使用してください。
  • 希釈剤の管理
    対策:メーカー指定の希釈剤、メーカー指定の希釈率を厳守してください。気温や湿度に応じて調整し、塗装面積が広い場合は、希釈量を統一し、缶ごとのばらつきを避けてください。
  • 下地処理不足
    対策:下地処理を十分行うとともに、下地や上塗りとの相性が良いプライマーを塗装し、下地調整をしておく。
  • 施工方法のばらつき
    対策:一度の厚塗りを避けて、出来るだけ均一に塗装してください。複数人で塗る場合、チーム内で塗装方法を統一してください。また可使時間が短い材料は、塗継ぎのタイミングが遅くなると色むらが発生しますので、タイミング良く塗継いでいくことが必要になります。

まとめ

以上、大まかな要因と対策を挙げさせていただきました。
施工前の準備段階から、徹底した管理と確認を行うことで、仕上がりの美しさと信頼性を確保することができます。
これ以外にも温湿度や換気不良、メーカーのロットによっても色わかれや色むらが生じる可能性はあります。
経験豊富な営業マンによる現場調査や小面積のテスト施工、材料のサンプル提供、施工指導などの対応も可能ですので、お気軽にお問合せください。

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