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工場内のエリア分けを行い、安全を明確にする➁ 作業環境編

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概要

「工場内のエリア分けを行い安全を明確にする ➀」では、ゾーニングを行い、動線を確保するメリットについてをご説明しました。
今回は、実際の作業現場を色分けすることでどのようなメリットがあるのか、またどのように色分けしたら良いのかをご紹介いたします。

目次

ゾーニングとは?

そもそもゾーニングとは、「区分する」、「区別する」といった意味を持ちます。ここでは、工場内の通路や作業場にラインを引いたり、色分けをして、5S対策や安全対策、動線の確保、作業効率アップを目的とするものを、ゾーニングと表現します。

塗装によるゾーニングを行うことで、新たに壁を作る必要がないためコストを抑えることができ、目視するだけで誰でもわかりやすく区域の違いを認識することができます。

作業環境による色分けのメリット

工場内には薬品を使ったり、熱湯が流れたりと作業内容によっては危険な場所があるかと思います。
また使用する設備・道具もさまざまであり、これらの整理・整頓が行き届いていないと安全性の低下を招きます。

工場内のエリア分けがされてないばかりに、他の従業員の邪魔になったり、危険な場所と気付かず立ち入ってしまい、思わぬ事故に発展する恐れもあります。
また、モノが散らかることで、足元を気にしながら作業を行うことになり、日々の清掃にも時間を割かれ、作業効率も低下してしまいます。

工場内を作業内容や用途を考慮してゾーニングによるエリア分けを行うことで、安全性や作業性を向上させることができます。

ゾーニングによるエリア分けの図

エリア分けの方法

一般的に用いられるのが、作業内容や製品・用途に応じて床の色でエリア分けをする方法です。
安全の見える化がより容易になり、色ごとにさまざまな効果を発揮し、従業員だけでなく来訪者に与える印象も大きく左右します。

  • グリーン系
    目に優しく、リラックス効果が期待できます。
    視認もしやすく、事故の防止にもつながります。
    工場床に採用されることの多い色です。
  • グレー系
    無彩色のため、汚れが目立ちにくくなります。
    メンテナンスもしやすいため、日々のランニングコストを低減します。
  • ブルー系
    集中力を高め、作業効率のアップが期待できます。
    工場内だけでなく、事務所や研究施設など、集中力を要する場所に最適です。
  • ホワイト系
    光を反射し明るく見せる効果が期待できます。
    汚れが目立つ色であるため、維持するために清掃の意識が高まります。
  • クリヤー系
    いろいろな色をさらに引き立たせるために使用されたり、コンクリートの風合いをそのまま生かしたり、店舗の床などに人気があります。

このほか、危険な箇所を赤や黄色で色分けすることで周囲への注意喚起を促したり、通路をアイボリーにして作業場所と通路を明確にするなど、作業内容や用途に応じて色分けを行うことで、色ごとにさまざまな効果が期待されます。

ゾーニングによるエリア分けの図

アトミクスでは上記の色を標準色としてラインナップしています。この他、お客様のご要望に応じて調色対応サービスも行っております。

製品活用事例

選定する塗料や施工方法によっては日常のメンテナンスや清掃作業を容易にし、さらに滑りにくいといった機能を付与することもできます。

せっかくゾーニングしたのに消えてしまっては元も子もないですよね?
耐汚染性にすぐれたクリヤー塗料をゾーニングした箇所に施工することで、耐久性・耐汚染性が向上します。また、色分けがはっきりし、視認しやすくなるため、安全性も向上します。

耐久性のある塗料を選定することで塗料のはがれやコンクリートの劣化を防止し、床の欠損部分でのつまづきを防止します。
耐熱水性や耐薬品性を備えた塗料もラインナップしておりますので、環境に合わせて材料を選定することができます。

まとめ

ゾーニングを行い、エリア分けをすることで、従業員の安全性を確保することができます。
簡単な色分けやライン引きであれば従業員の方々でも十分施工可能な材料もご準備しております。
材料や仕様・施工方法のご相談などお気軽にお問い合わせください。
また、まっすぐ線を引きたい・きれいに仕上げたい・防滑性や耐久性などの機能を付与したい場合には専門業者のご紹介も可能です。
この機会に工場内外のゾーニングについてご検討されてはいかがでしょうか?

ひび割れ、剥がれ、凹凸、劣化などなど塗料に関する疑問をお持ちの方はお気軽にご相談ください

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