適正な塗装道具について

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概要

工場の床の塗り替えに自社塗装を検討される場合、せっかく良い塗料を選定しても使用する道具が適切でなければ、塗装しにくかったり、うまく仕上がらないことがあります。また、必要な道具が揃っていない場合は、正確に混合・攪拌できなかったり、缶を空けられなかったり、養生ができず塗り際が汚かったりと残念な結果になりかねません。そのため、使用道具は材料選定と同じぐらい重要な項目になります。ここでは、塗り床施工を行うために必要な7つ道具や、使用する塗料に適した道具をご紹介します。塗り替えをご予定の方は、ぜひご覧ください。

1 必要な道具一覧
2 各製品における適正道具

必要な道具一覧

工場床面を施工する場合において必要とされる7つ道具をご紹介します。

計量はかり
塗料は水と違って密度がそれぞれ異なりますので、2液塗料などを小分けする場合などは嵩（かさ）ではなく重量で計る必要があります。例えば2:1配合比率の2液塗料の場合、主剤2Kg、硬化剤1Kgをそれぞれ半分ずつ図る場合は、計量はかりで主剤1kg、硬化剤500gを計り、混合・攪拌するために使用します。
電動攪拌機（マゼール）
塗料は樹脂や顔料、添加剤の重量が異なるため、若干の沈殿が生じる場合があります。
施工現場に撹拌機があれば、缶を空けてから攪拌し十分混ぜた後に施工できます。また、2液塗料を混合し攪拌する場合にも使用します。計量はかりと同様、なければ困るアイテムです。
市場では1万5千円～3万円ほどで販売されています。また、装着されている羽や撹拌機によっては回転数が違いますので、塗る塗料に応じた機種選定が必要となります。ぜひご相談ください。
皮スキ
こちらも上記同様、必須の道具になります。石油缶を開けたり、ちょっとしたコンクリートの突起物を除去したり、缶をつぶす際に使用します。
軍手
塗料が付着することを防ぐために必ず装着します。ネットや作業服店などで購入できます。※溶剤型塗料を扱う場合には、耐溶剤性の優れたニトリル手袋などを軍手の下に装着するなどの対応が必要になります。
マスカーテープ
養生に使用します。塗り際や塗料の飛び散り対策に使います。
養生紙テープ
塗料のまっすぐな線を出すのに使用します。テープ養生の後は塗りながらはがす場合と塗料が乾いてからはがす場合があります。
ポリッシャー
下地処理時に使用します。通常はコンクリートや既存塗膜の表面を荒らす目的になります。装着するペーパーを替えればさまざまな下地をサンディングや目荒らしができます。
金鏝（かなごて）
主に高粘度のエポキシやウレタン塗り床材を施工する場合に使用します。ほぼプロの職人さんが使うものなので、皆様が使うケースは少ないと思います。
刷毛・ローラー・ナガエ・ハンドル
工場自社塗装を行う場合は必ず使用する道具になります。ここでは、いくつかの製品に関して適正な刷毛ローラーをご案内をいたします。使用するアトミクス製品が分かっている場合には、何が良いかもすべてお答えできます。
バケット・空缶
塗料を小分けするために使用します。
ウェス
付着した塗料をふき取ったりする際に使用します。
ブルーシート
塗料のネタ場として使用します。塗料の混合・攪拌や材料置き場として機能させます。
コードリール
100Vの電源を確保するために必要になります。防爆型が良いでしょう。
保護メガネ・防毒マスク・防塵マスク
保護具として必要になります。一般的な溶剤型の場合は防毒マスクを、水性塗料の場合でも防塵マスクを装着することが法令で定められています。