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自社で行う、簡単にできる床の塗り替え方法

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概要

工場の床を塗り替えたいけど材料の選定方法・施工方法がわからない…、そもそも床を塗り替えるメリットって何なの?というお悩み事を抱えてはいませんか?
このコラムでは、床を塗り替えるメリットや自社施工の方法を簡単にご説明していきます。

目次

床を塗り替えるメリットは?

床塗装=防塵塗装を施すことで、美装性を向上するだけでなく、床の保護につながります。

床を保護することで、日々の歩行や重量物の通行、経年劣化などによる下地のヒビやはがれを抑える効果を発揮し、コンクリートの長寿命化につながります。

ヒビやはがれによる凹凸は、従業員のつまずきや転倒によるケガを招く危険性がありますが、床を塗装することで従業員を保護し、安全性を確保します。

床から粉塵が舞い散り、機器や製品に付着・混入することによる故障や品質低下などのリスクを低減し、衛生面・清掃性が向上します。

材料や施工方法によっては、床を用途に併せてゾーニング(区分け)したり、防滑(すべらない仕上げ)にするなど、人や物の保護以外の機能も付与することもできます。

自社施工のメリット・デメリットは?

自社施工を行うメリットとしては、

  • コストの削減
  • 好きなタイミングで施工できる
  • 従業員のモチベーションのUP
  • 社員教育(自分たちで施工したものを大切にする)

などが挙げられます。
当然、専門業者に依頼せずに施工するため人件費は抑えられますし、専門業者との日程調整の手間を省き、好きなタイミングで施工することができます。また、自分たちの工場を自分たちできれいにすることで、従業員のモチベーションのアップや社員教育にもつながります。

一方で下記のようなデメリットも挙げられます。

  • 材料の選定や施工に失敗してしまう
  • 下地処理が難しい
  • 従業員の実労働時間の損失や残業代によりコストが膨らんでしまう

選定や施工にはそれなりの専門知識が必要です。特に塗料を塗る前に行う下地処理は、塗料の仕上げを大きく左右する大切な工程になり、高価な施工機を用意する必要があります。
また、本来であれば日々の業務に充てられた時間を施工に回してしまうことで、自社施工を行った結果、コストが割高になってしま可能性もあります。

メリット・デメリットを考慮して自社で施工するのか、専門業者に依頼するのかを検討しましょう。

床を塗装する前に準備すること

塗装面の確認

まず、施工を行う床の状態を確認する必要があります。
塗装面には

  • 未塗装のモルタル・コンクリート
  • 既存塗膜(既に塗られている塗料)の有無
  • 油汚れがある
  • 湿潤面である
  • タイル

などさまざまな状況があります。
さらにモルタル・コンクリートや既存塗膜にもさまざまな種類があり、状況に応じて適切な下地処理と適切なプライマー(接着剤)の選定が必要になります。

下地の種類やプライマーの選定について

材料の選定

塗料にはたくさんの種類があります。

  • 水性 or 溶剤 or 無溶剤
  • エポキシ or ウレタン or アクリル or etc
  • 薄膜 or 厚膜

など使用する場所・用途・求める性能・工期などを考慮した上で材料を選定しなくてはいけません。
上記にも記載した通り、プライマーが必要になるケースもあります。

材料選定について

道具を揃える

ローラーや刷毛、材料によってはコテを使うケースもあります。

この他にも材料を入れるためのバケットや養生を行うためのマスキングテープ・マスカーなどの安価なものから、材料を混ぜる撹拌機や下地処理用の施工機など高価なものも必要となります。
なお、アトミクスには撹拌機不要で使用できる塗料もあります。

場合によっては防毒マスクや防塵マスク、ニトリル手袋など法律上必要になる保護具もあるため注意が必要です。

塗装道具について

施工の手順

いよいよ施工の手順についてです。
ここではコンクリートや既存塗膜の上に薄膜型の塗料を施工する際の一般的な手順についてご説明します。

1.養生
床を施工する前に、周囲の塗装しない部分に粉塵や塗料が付着しないように、養生をするのが一般的です。下地処理の際には粉塵が舞うこともありますので、壁や設備などはしっかり養生しましょう。
はみ出しや塗り間違いを防ぐため、塗装の境界線を作るように養生テープ・マスキングテープなどを貼ってください。
2.下地処理
コンクリート面や既存塗膜の有無に関わらず下地処理は塗料を塗装する前に必要な工程になります。この下地処理がきちんと行われているか否かが塗料の密着に大きく影響します。はがれや浮きなど施工後の不具合を防止するために、下地処理は必ず行いましょう。

下地処理の風景

  1. ポリッシャーサンダーやオービタルサンダーなどでコンクリートや既存塗膜面を荒らし、塵や埃を取り除くことで塗装面と塗料の付着性が向上します。この工程を「サンディング」や「目荒らし」と呼ぶこともあります。浮いた塗膜がある場合は除去してください。
  2. サンディングや目荒らしが完了したら、ちりやほこり、ゴミを真空掃除機で吸います。
    清掃も仕上がりの質を向上させるために欠かせない工程となります。
  3. 続いて、ひび割れや既存塗膜のはがれのある個所を処理していきます。
    ひび割れやはがれを放置したまま塗装してしまうと、その凹凸を上塗りが拾ってしまい、仕上がりが悪くなります。
    しっかりとエポキシパテなどで凹凸を埋めましょう。
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下地処理の風景

3.下塗り
塗装面と塗料の付着性を向上させるためにプライマー(下塗り材、シーラー)を塗ります。
プライマーにも上記に記載した通りさまざまな種類があります。下地や上塗りに応じて適切なものを選定してください。
※既存塗膜と上塗りの相性によってはプライマーが必要ないケースもあります。
その場合は下地処理後、上塗りの工程に進んでください。
  1. 各種プライマー規定の水もしくはシンナーを規定量加え、主剤・硬化剤に分かれた二液型の塗料は規定の重量比に従って混合・攪拌してください。
    ※二液型の塗料には混合後使用可能な時間、可使時間(ポットライフ)の設定があります。可使時間内に塗り終えられるように注意してください。
  2. 各種プライマー規定の塗布量に従ってローラーで塗り広げてください。
    角など塗りにくい箇所はあらかじめ刷毛で塗装しておくとローラー塗りの工程が楽になります。
  3. 塗り終えた後、各種プライマー既定の乾燥時間に従ってプライマーを乾燥させましょう。
4.上塗り
  1. 上塗りも同じく規定の水もしくはシンナーを規定量加え、主剤・硬化剤に分かれた2液型の塗料は規定の重量比に従って混合・攪拌してください。
  2. いよいよ床に色を着けていく工程になります。
    上塗りの塗料は2回塗りをするのが一般的です。

    こちらもあらかじめ塗りにくい箇所を刷毛で塗っておくときれいに仕上がります。
    プライマーと同様、規定の塗布量に従ってローラーで塗り広げてください。

    一度同じ方向に大まかに塗り広げた後、向きを変えて縦横で十字を切るように塗るときれいに仕上がりやすくなります。

    上塗りの風景、向きを変えて縦横で十字を切るように塗る

  3. 1回目の上塗りを終えたら、既定の塗装間隔を空けて塗料を乾燥させます。
    指で触れてみて完全に乾燥していることが確認できたら、1回目の上塗りと同じように2回目の上塗りをかけていきます。
  4. 2回塗りが完了したら乾燥する前にマスキングテープをはがします。
    既定の歩行開放・重量物解放時間経過することで施工は完了となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
自社施工も一見難しそうに見えるかもしれませんが、環境や選定する塗料によっては比
較的簡単に仕上げることができます。

アトミクスはお客様の自社施工をサポートすべく、現場調査や適切な塗料の選定・施工指導までご対応させていただきます。
塗料の購入先についてもご紹介が可能です。

また、施工面積が広い場合や下地処理だけを依頼したい場合、高耐久性・耐熱水性・導電などの特別な機能を付与したい場合には専門業者のご紹介も可能です。

まずはお気軽にお問合せください。

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