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安全第一!色で見分ける安全と快適~安全色とは~
目次
はじめに
こんにちは。 塗料で皆様の安全・安心をお届けするアトミクスです。 今回は私たちが街中や職場で目にする標識などの色についてご紹介します。
普段生活する中でさまざまな色を目にすると思います。たくさんの色があるなかで、私たちの身の安全を守るためや、社会的なルールを作るための「安全色」というものがあることはご存じでしょうか?この色は誰かがテキトウに決めているわけではなく、日本産業規格(JIS)で定められています。 以下でそれぞれの色と用途についてご説明いたします。
このコラムを読んでいただければ、明日以降の標識や職場の表示の見方がちょっと変わるかもしれません。
JIS安全色とは
JISでは「安全を図るための意味を備えた特別の属性をもつ色」と表現され、安全色の目的は「安全及び健康に影響する対象及び状況に注意を急速に引き付けて、特定のメッセージについての迅速な理解をさせるもの」となっています。
固い表現ですが、意訳すると「危険なもの、体に悪いものや状態をパッと見てわかるようにして、すぐに理解できるように取り決めた色」ということです。
人それぞれで色のイメージ(赤=禁止、黄色=危険 等々)があるかと思いますが、それを統一してみんなで共通の認識を持てるようにJISで設定したものになります。
さまざまな人が見てわかりやすいように、ユニバーサルデザインカラーが選定されており、色味も設定されています。
JISでは意味を持った6つの安全色と目立たせるための2つの対比色を定めていますので、以下にそれぞれの色についてご紹介いたします。
例) 消火器置場、立入禁止、禁煙
例) 救命いかだ、救命具
例) 高電圧注意、感電注意、踏切、クレーン
例) 歩行帯、安全旗、非常口
例) 歩行者専用、一方通行、横断歩道
例) 放射能標識、放射能警標
つぎに対比色です。
例) 通路の区画線、方向線
例) 各種標識の文字、図記号
※デバイスの種類により画面上の色と色票の色は異なるため、実際の色票をご確認ください。
冒頭の通り、日常で目にする色ばかりだと思いますが、具体的な使用例についてご紹介します。
具体的な使用例 ピクトサイン
文字だけでなく記号や図で表した「ピクトサイン」と安全色を併用することで、より視覚的にわかりやすい標識になります。
ピクトサイン(ピクトグラムとも)は異なる言語の人や読み書きが不得意な人でも、視覚的な情報だけで速やかかつ正確に理解するためのものです。
もともと安全色も視覚情報で注意喚起を起こすためのものなので、非常に相性が良いです。
以下に具体例をご紹介します。
喫煙禁止
赤い丸印と斜線で禁止を表し、黒色でタバコの絵を付けることで喫煙の禁止を表しています。安全色と組み合わせた代表的なピクトサインと言えます。
ちなみに厚生労働省の調査によると2022年度の国内の喫煙率は14.8%で、2003年以降の調査で過去最低となったそうです。時代の変化ですね。
非常口
この図と矢印がついたものが一般的だと思いますが、「白背景に緑の矢印」と「緑背景に白の矢印」の二種類あることはご存じでしょうか?
緑の矢印が非常口までの経路を示して、白い矢印が非常口そのもの(ゴール)を示しているそうです。ちなみにこの非常口のデザインは日本の方が考案したそうです。
感電・高電圧注意
黄色の三角形を黒で強調し電気的な危険があることを表しています。この標識では文字での表記も加えて、日本語の意味が解る方にはより理解のしやすい表示となっています。家電などにも似たような表示がされていたりもします。
ちなみに冬場に発生しやすくバチっと痛い静電気の電圧は数千~数万ボルトと言われ、家庭用のコンセントが100ボルトであることを考えると非常に高い電圧です。
まとめ
安全色についてご理解いただけましたでしょうか?
身の回りの危険を私たちに教えてくれる安全色を意識して見てみると、今までと違った見え方をするかもしれません。
皆さんの職場にも安全色で注意喚起をすることで、より安全な職場へとランクアップすることができます。
すでにやっているという職場もあると思いますが、かすれたり汚れて見えにくくなってしまっては意味がありません。
お気づきのことがあればぜひ弊社にご相談ください。
足元から皆さまの安全対策のお手伝いをさせて頂きます。