その他
SDSとは?塗料を安全に使用するために必ず確認しましょう!
目次
はじめに
上記の恐ろしいマークをご存知ですか?髑髏のマークを見て、驚かれた経験がある方もいるのではないでしょうか?
世界的に統一された絵表示等を用いて分かりやすくラベルやSDS(安全データシート)に反映させることは、化学物質の危険有害性を周知したり、災害の未然防止、人の健康や環境を守ることにつながっています。
これは、塗料によって、保護メガネや防毒マスクが必要になるほど人体に影響を及ぼすものもあり、使用する際には、利用時に生じる健康被害にも注意する必要があるからです。
このような成分情報や危険性以外にも、取扱い方法・保管方法・廃棄方法・応急処置・環境への影響など様々な情報がSDSには記載されています。
SDSは労働安全衛生法関係法令の規定に準拠して記載されており、塗料を使用する上で法律上義務付けられている内容も含まれているため、塗装する際には必ず確認をしなければならない重要な文書となっています。
今回は、SDSの必要性や読み取り方、取得方法について詳しく解説していきます。
SDSの必要性
- 安全性の確保
SDSには、塗料の化学的性質や危険性、健康への影響などが記載されており、作業者が適切な取り扱いを行い、事故や健康被害を防ぐために必要不可欠な情報が表記されています。 - 法的義務
日本では「化学物質の管理に関する法令」に基づき、塗料を含む化学物質を取り扱う場合、SDSの提供が義務づけられています。また、労働安全衛生法に基づいても、作業現場で化学物質の危険性を認識し、対策を講じることが求められています。 - 緊急時の対応
万が一事故が発生した場合、SDSは迅速な対応に役立ちます。応急処置の方法や消防対策、漏洩時の対応方法などが記載されているため、事故時に現場で必要な情報を素早く得ることができます。 - 環境への配慮
SDSには、塗料が環境に与える影響や廃棄方法も記載されており、適切な廃棄方法を守ることによって、環境汚染を防ぐことができます。
SDSの読み取り方
SDSは通常、以下の16項目に分かれて情報が提供されています。これらを順番に理解することで、塗料を安全に取り扱うための重要な情報を得ることができます。
- 化学品の名称および製品情報
塗料の製品名や製造者の情報、連絡先などが記載されています。 - 危険有害性の概要
塗料が引き起こす可能性のある危険性(発火性、皮膚刺激性、吸入による影響など)について説明されています。 - 成分情報
塗料に含まれる化学成分やその濃度が記載され、危険な成分がある場合はその詳細が説明されます。 - 応急措置
万が一塗料が目に入ったり皮膚に付着したりした場合の対処方法が説明されています。 - 火災時の措置
塗料が燃えた場合の消火方法や使用すべき消火器の種類など、火災時の対応方法が記載されています。 - 漏洩時の措置
塗料が漏れた場合の緊急対応方法や回収方法が記載されています。 - 取り扱い及び保管上の注意
塗料を安全に取り扱うための注意点、保管時の温度管理や換気などが説明されています。 - 暴露防止措置および個人保護具
塗料の取り扱い時に必要な保護具(手袋、マスク、防護服など)や曝露のリスクを減らすための対策が記載されています。 - 物理化学的性質
塗料の外観、匂い、沸点、融点、蒸気圧、比重などの物理的特性が説明されています。 - 安定性および反応性
塗料の化学的安定性や反応条件について説明されています。例えば、異常な条件下で反応を起こす可能性のある場合など。 - 毒性情報
塗料が健康に与える影響、急性および慢性毒性について説明されます。皮膚や目への影響、吸入による危険性などが含まれます。 - エコロジカル情報
塗料の環境への影響、特に水生生物や土壌への影響について説明されています。 - 廃棄上の考慮
使用後の塗料の廃棄方法や処理方法について記載されています。 - 輸送に関する情報
塗料の輸送時に必要な注意点、危険物に該当する場合の輸送条件などが説明されています。 - 法的情報
関連する法規制や、塗料の取り扱いに関する法的義務について記載されています。 - その他の情報
製品に関するその他の重要な情報や、SDSの改訂履歴が記載されている場合もあります。
SDSの取得方法
販売元のWebサイトや販売元に問い合わせることで取得が可能です。
アトミクスの場合はコーポレートサイトの上部(画像赤枠)の「SDS」から専用サイトに遷移し、会員登録することで取得することができます。
※記載のない製品や色に関しては別途お問い合わせください。
アトミクスWebサイト