床
床の塗り替え前に機能性や美観性の確認のためのテスト施工を推奨します!
目次
はじめに
職場でいざ床の塗装を検討する際に、「希望通りの仕上がりになるのだろうか?」「この環境に本当に耐えられるのか?」「そもそも、しっかり塗料が付着するのか?」といった不安を感じたことはありませんか?
また、実際に塗装を行ったにもかかわらず、「塗膜がすぐに劣化してしまった」「イメージしていた仕上がりと違っていた」というご経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そうした不安やお悩みを事前に解消するための有効な方法である「テスト施工」についてご紹介します。
テスト施工とは
テスト施工とは、本番の施工を行う前に、実際の現場で小規模に実施する試験的な塗装のことを指します。
さまざまな建築現場において、塗料の選定や仕上がりの確認を目的に、実際に小面積に塗装を行い、その効果を検証します。
これにより、塗料の性能や下地との適合性、仕上がりの質感、さらには実際の環境下での耐久性などを事前に確認することが可能となり、不安要素をあらかじめ取り除き、安心して本施工に臨むための大切なステップといえるでしょう。
テスト施工のメリット
テスト施工の主な目的とメリットは以下の通りです
- 1. 仕上がりの確認
- 実際に塗料を塗ってみることで、色合いや光沢感、さらには滑りやすさなど、仕上がりの質感を具体的に確認することができます。これにより、イメージ通りの結果が得られるかどうかを事前に判断するための大きな材料になります。また、似たような色や性能を持つ塗料を隣り合わせで塗ることで、平滑タイプと防滑タイプの違いなども視覚的・触覚的に比較しやすくなり、最適な選択がしやすくなります。
- 2. 耐久性の確認
- 塗料の耐久性や摩耗への強さを、小規模な範囲で実際に確認できるのもテスト施工の大きなメリットです。これにより、長期間の使用を見据えたメンテナンス計画や、塗り直しの時期をあらかじめ見積もることが可能になります。さらに、テスト施工を行った上で、その上を実際に作業員が歩いたり、台車やフォークリフトを走らせてみたりすることで、現場特有の使用環境に対して塗膜がしっかりと耐えられるかどうかを事前に検証することができます。
- 3. 品質の確保
- 実際に床に塗料を塗ってみることで、予期しないトラブルの発生リスクを減らし、施工全体の品質を確保することができます。たとえば、汚れがつきやすい箇所や傷が入りやすい場所など、現場特有の問題点を事前に把握し、適切な対応を講じることが可能になります。
- 4. 施工方法の確認
- 施工前にテスト施工を行うことで、施工方法や手順に問題がないかを事前に確認することができます。適切な材料や施工道具を選定し、作業の品質や効率を見極めるうえでも重要なプロセスです。また、使用する塗料が既存の下地や既存塗膜、さらには油分を含む面や湿潤面などに適合するかどうかを確認する役割も果たします。これにより、本施工時のトラブルを未然に防ぐことが可能になります。
- 5. コストの見積もり精度向上
- テスト施工を行うことで、実際にかかる作業時間や使用する塗料の量を事前に把握することができます。これにより、本施工にかかるコストをより正確に見積もることが可能となり、無駄のない材料手配や人員配置にもつながります。結果として、予算計画をより現実的かつ適切に立てることができ、想定外の出費を防ぐことにも貢献します。
テスト施工の活用例
テスト施工の活用事例のご紹介です。
フォークリフトのタイヤ痕や汚れにお困りのお客様より、「耐汚染性に優れた塗料を使用したい」とのご相談をいただきました。そこで、実際の耐汚染性能を確認するために、上記画像のようなテスト施工を実施しました。
まず、水性2液塗料を全面に施工し、その上で右半分のみ、耐汚染性に優れたトップコート「ガラスコートTG」を追加塗装しました。結果はご覧のとおり一目瞭然。ガラスコートTGが持つ高い耐汚染性を、実際に目で見て確認することができました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
床のテスト施工を行うことで、実際の仕上がりや機能性の確認を行うことができるため、本施工後の「想像した仕上がりと違う」、「期待した程耐久性がない」などと言ったトラブルを未然に防ぐことができます。
アトミクスでは経験豊富な営業マンによる事前の現場調査や材料・仕様のご提案、小面積のテスト施工、材料のサンプル提供、施工指導などの対応も可能ですので、ぜひご相談ください。