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カーボンニュートラル実現へ──低VOC・環境対応型屋根塗料
目次
はじめに
近年、企業に求められる「環境対応」は、製品だけでなく職場環境、製造プロセスにも及んでいます。特にCO₂排出量削減の取り組みが加速する中で、屋根塗料の分野でもカーボンニュートラルを目指す動きにお役立てすることができます。
その鍵を握るのが「低VOC(揮発性有機化合物)」の環境対応型塗料です。
今回はカーボンニュートラルに貢献できる屋根用塗料の紹介です。
屋根塗料とVOCの関係

これまでの溶剤系塗料は、塗装時に大量のVOCを大気中に放出し、作業者の健康や環境負荷が課題となってきました。VOCは自治体によっては排出規制も年々厳格化しています。
そのため、低VOCの水性塗料への切り替えが進んでいます。特に屋根は外部にさらされる面積が大きく、塗料の選定が建屋全体の環境指標に大きな影響を与えます。
環境対応型塗料の特長

- ■水性タイプで低VOC
- 従来の溶剤系に比べ、作業者にも安全で、臭気も大幅軽減。
- ■遮熱・高反射性能
- 太陽熱を効率よく反射することで、屋根の表面温度上昇を抑え、空調負荷低減に貢献。
水性タイプで低VOC

一般的な遮熱塗料と弊社製品「アクアルーフ」のVOC排出割合の比較のグラフになります。
屋根の塗装で使われる材料全体のVOC排出量を100%とした場合の割合になります。
ご覧の通り水性塗料「アクアルーフ」のVOC排出量が低いことが分かります。
VOC排出量が低いことで作業者、塗装中働いている従業員さん、近隣の方にも安全です。
遮熱・高反射塗料

弊社製品「アクアルーフ」の塗装箇所と未塗装部分で温度の比較の写真になります。
未塗装部分と塗装面をサーモグラフィーで確認したところ未塗装分が71℃に対し塗装面は45.5℃となっており表面温度は25.5℃となります。
屋根の表面遮熱により室内空調の節電に効果が期待できます。
アクアルーフについては以下の記事でも紹介しております。
まとめ

屋根塗料の選定は、単なるコストや耐久性だけでなく、企業の環境方針を示す重要な要素です。低VOC・環境対応型塗料へのシフトは、作業者の安全性向上に加え、工場全体のCO₂排出量削減やESG評価向上にも寄与します。
カーボンニュートラルを本気で目指すなら、「塗るところ」から変えていく──。今、塗料の選び方が企業の未来を左右します。