床
テント倉庫の床に生じるアスファルトの凹み・わだち ― その原因と対策
執筆者: 補修一徹
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目次
はじめに
皆様の工場にはテント倉庫がありますか?
工場の中に設置されているテント倉庫の床はアスファルト舗装が採用されています。
それは施工が早く、初期コストも抑えられ、広い面積を短期間で仕上げられるためだと思われます。しかし、実際に運用が始まると想定してなかったことが起きます。
「フォークリフトの走行跡が凹む」「荷重がかかる場所だけ沈む」「わだちができて水が溜まる」といった問題が頻発し、こんなはずではなかったと…
今回は、気になるアスファルトの凹みを補修する方法をご紹介いたします。
なぜアスファルトの床で凹みや沈みが発生するのか
アスファルトは“熱と荷重に弱い”という性質を持っており、暑くなると軟化し、寒くなると硬化します。軟化した状態で荷重をかければ、その部分は凹んでいきます。よって適切な対策を講じなければ、床の劣化は加速し、作業効率や安全性にも影響を及ぼして作業効率の低下や段差から、つまずきや転倒と予期せぬ事態を招きます。
特にテント倉庫は外気温の影響を受けやすく、夏場は内部温度が40℃を超えることも珍しくなく、アスファルトは軟化し、フォークリフトの荷重によりタイヤ接地部分に凹みが発生します。
またフォークリフトの旋回・停止・積み下ろしが繰り返される場所は、局所的に大きな応力がかかり、わだちや段差となり、劣悪な作業環境になります。
しかし、安全な作業環境づくりのためにも、予防する方法や、できてしまった凹みやわだちを直す方法はないのでしょうか。
対策
予防策としては、荷重が集中する部分だけをコンクリート化して使う方法が考えられます。
例えば、積み下ろしエリア、旋回ポイント、ラック前など、明らかに負荷が高い場所だけをコンクリートに打ち替える。全面をコンクリートにするよりコストを抑えつつ、最も問題が起きやすい箇所を強化します。粉塵対策として、床塗装を行うことが最善です。
では、コンクリートを打たない場合はどうしたらよいでしょうか。そのときはアスファルトを補修しながら使うという選択肢があります。
コンクリートの粉塵対策のように、アスファルトのまま、その上全体に塗装すればいいのでは???という声も聞こえてきそうですが、実はそうもいかないのです。
厚膜材料で修正すれば、塗料の膜の厚みで問題解決できると思われがちですが、硬いエポキシ厚膜で修正すると、アスファルトは軟化する性質を持つため、エポキシ厚膜の硬い塗膜が下地(アスファルト)の動きについていけず、塗膜が割れて不具合を生じます。
アスファルトのまま使用する場合
わだちや段差の問題を抱えますので、問題になっている部分を補修し、たいらにすることで台車の運搬においても支障がなく、安全な作業環境を作り上げられます。
部分的な補修では、リペアキッドアスファルト補修小僧がわだちや段差を補修し、作業効率を改善します。
おわりに
テント倉庫の床は、物流効率と安全性を支える重要な作業環境であり、アスファルトの凹みやわだちは放置すると作業効率を下げ、事故リスクを高め、補修コストも増大します。床の問題は、早期に対策を講じるほど効果が高くなります。
現場環境を改善したいなど、お困りの場合、ご相談ください。