屋上
屋上防水施工に必要なものを揃えよう~「アトレーヌ水性防水材」 下地処理編~
はじめに
「秋の雨 荷物ぬらすな 風引くな」正岡子規
「馬の子の 故郷はなるる 秋の雨」小林一茶
秋の雨は、時に情緒あふれる俳句にも読まれることがありますが、現実に目を向けると、台風による暴風雨で日本各地が秋の雨による被害に見舞われることも多くなっています。
工場建物も例外ではありません。長雨や暴風雨による屋上(陸屋根/ろくやね)からの漏水が発生し、建物内の製品が濡れる、汚れるなどの被害が生じることが考えられます。さらに、工場や倉庫内の電気設備が濡れると、漏水トラブルから稼働停止、漏電や感電による発火の危険性も高まります。
このような状況に備えて、平穏時に屋上の防水対策を自社の従業員で実施してみることを考えてみませんか。
今回は、比較的手軽に本格的な防水施工ができる「アトレーヌ水性防水材」を使用する際に必要な施工用具について紹介します。
目次
塗装や防水工事に大切な下地処理
今回は施工する前の下地処理に必要なものについて紹介します。
塗装や防水工事において、下地処理はとても重要な工程の一つです。せっかく時間と苦労をかけて施工しても、下地処理が不十分であれば、後々さまざまな不具合が発生する場合があります。そのため、下地処理をしっかりと行うことが成功の鍵となります。
ただし、下地状況によっては専門業者に依頼をしないと対応できない場合もありますので注意が必要です。(当社にお問い合わせいただければ、現場確認などの対応も可能です)
ここでは比較的、下地状況が良好であり、足場も確保できている場合を前提に説明します。
下地処理に必要な道具
●高圧洗浄機
各下地の表層に付着した不純物(砂塵、砂埃、コケ、藻、汚れなど)を精度良く取り除くために使用します。
●デッキブラシ
上記高圧洗浄機が準備できないときに同じ用途で使用します。但し面積が広い場合などは大変な作業になりますので、高圧洗浄機を購入することをおすすめします。
●皮スキ
付着していない既存塗膜を剝がしたり、凸面を削ったり、施工の時もさまざまなシーンで役に立つ道具の一つです。
●サンドペーパー
FRP製の防水下地の場合、表面を擦って目粗しするために使用します。
●アセトン
上記サンドペーパー同様にFRP製の防水下地に脱脂する役割に使用します。
●マスキングテープ
塗料のはみ出しによる汚れ防止に使用します。
●マスカ―
マスキングテープ同様にはみ出し防止に使用しますが、テープとポリシートが一体になっいて広範囲に使用することができます。
●ガムテープ
皮スキ同様、塗装工事には欠かせない用具の一つです。防水施工では各工程での塗膜面に立ち入る際、靴の裏に貼って使用することで、塗膜を傷つけたり汚したりするのを防ぎます。また、他にもさまざまな場所で活躍する多用途なアイテムです。
●軍手、ビニール手袋
指先のけが防止や塗料付着を防ぐために必ず使用します。
●ウエス
汚れしてしまった塗料を拭くなど色々な場面で使用します。
●コーキング材
ひび割れ、隙間、入隅※など事前に補修する箇所に充填処理するためのコーキング材です。さまざまなコーキング材が市販されていますが、1液の速乾型ウレタンコーキング・ノンブリードタイプを用意してください。
まとめ
今回は、下地処理に必要な代表的な道具をご紹介しました。
ホームセンターなどで簡単に揃えることができるものですが、数が多い場合や在庫の問題がある場合は、専門販売店の紹介も行っていますので、お気軽に問い合わせください!
次回は施工の際に必要な道具をご紹介します。