屋上
どっちのタイプがお好み♡ 防水材Ver. 〜雨漏り対策ができる水性防水材とイージーワンエコNの比較〜
はじめに
皆さんの工場や事務所では雨漏りが発生していませんか?雨漏りが起きる要因はさまざまですが、その多くが屋上に起因しています。
特に、屋上で施工されている防水層のひび割れや欠損といった劣化が雨漏りの原因になるケースも少なくありません。
そこで今回は、屋上の雨漏り対策として、簡単に施工できる一液塗料をご紹介します。
目次
一液塗料とは?
はじめに一液塗料についてご説明します。一液塗料とは、その名の通り、硬化剤や混合剤を加える必要がなく、そのまま使用できる塗料のことです。缶から直接取り出して塗布できるため、混合する手間がなく、施工が簡単であることが特長です。
次に、二液塗料の特長についてご説明します。
二液塗料とは?
二液塗料は、硬化剤を加えることで化学反応を起こし、塗膜を強固で長持ちさせる仕組みです。そのため、一般的には一液塗料と比較して耐摩耗性などに優れているのが特長です。
今回ご紹介するのは防水材ですが、同様の効果は防水材だけでなく、床や外壁、屋根に使用する塗料にも期待できます。
二液塗料の注意点
二液塗料には優れた機能がある一方で、塗装をする上で注意すべき点が3つあります。
- ・主剤、硬化剤の配合比を守る
- 各製品には主剤と硬化剤の配合比が決められています。この配合比は重量比で設定されているため、小分けして使用する場合は、主剤と硬化剤をそれぞれ秤などで計量して混合する必要があります。
- ・主剤、硬化剤の混合が不十分だと未硬化になる
- 一液塗料と異なり、に駅塗料は主剤、硬化剤を混合することで硬化します。そのため、混合が不十分だと未硬化状態となり、塗料が固まらないリスクがあります。
- ・可使時間(ポットライフ)がある
- 主剤と硬化剤を混合すると硬化が始まるため、固まる前に塗装を完了させる必要があります。この可使時間は製品ごとに異なるため、事前に確認が必要です。
このように、二液塗料も良さはありますが、扱いには難易度が少し上がるため、簡易的に施工する場合は一液塗料をおすすめします。
それでは、当社で取り扱っている材料についてご紹介します。
水性防水材とは
水性防水材は名前の通りシンナー系を含まない水性の防水材で、アクリル樹脂を主成分としています。
特長
- ・幅広い下地に対応できる
- ・乾燥が早い
- ・水性のため環境対応型
- ・ゆっくり伸縮する緩復元性
- ・アクリル樹脂のため耐候性がかなり良い
- ・膜が薄いため下地の影響を受ける
これらの特長を持つ防水材について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
イージーワンエコNについて
「イージーワンエコN」は、少量ながらシンナー系を含有している塗料で樹脂はウレタン樹脂となります。
特長
- ・2mm以上の膜厚をつけることができるため細かい不陸を埋めることができる
- ・レベリング性が良く綺麗なフラットな仕上がり
- ・JISA6021の認定品
- ・乾燥が遅い
- ・立上りには添加剤が必要
- ・コンクリート下地にのみ施工
- ・状況により硬化促進剤、希釈シンナーが必要
水性防水材とイージーワンエコNの使い分け
現場の状況や要望などでさまざまですが代表的な採用例をご紹介します。
水性防水材 | ・防水層を撤去せず施工したい ・臭いもなく安心な材料を使いたい ・幅広い下地に塗りたい |
イージーワンエコN | ・細かい不陸を埋めて仕上げたい ・綺麗なツルっとした仕上げにしたい ・JIS規格認定品を採用したい |
このように現場状況やどのような仕上げにするかで選定を行ってください。
まとめ
同じ一液塗料でも、それぞれ異なる特長やデメリットもあります。そのため、現場の状態や求める機能に応じて、適切な製品を選定することが重要です。
また、現時点で雨漏りが起きていなくても、防水層は時間とともに劣化していきます。早めの対策として従業員の方でも施工しやすい一液塗料を使い、雨漏りの予防を行いましょう。