屋上
工場敷地内のヘリポートマーク・・・なぜ設置されているのでしょうか?
はじめに
ヘリポートには離着陸公共用ヘリポートと非公共用ヘリポートに分かれます。
公共用ヘリポートは不特定多数の誰もが使用可能であり、非公共用は警察、消防、新聞社、企業などが自ら使用するために設置したヘリポートがあります。
ヘリポートは緊急で使われることが多く、緊急対応として考える場合、ヘリポートには「三次救急医療機関」「緊急離着陸場」「緊急救助用スペース」があります。
三次緊急医療機関(病院)の場合、緊急患者の受け入れ、重篤患者の病院間転送、臓器移植の緊急搬送など、かなりの頻度で離着陸が想定され、繰り返しの衝撃荷重に適した設計で作られています。
緊急離着陸場や緊急救助用スペースは高層ビルに設置され、緊急離着陸場は「H マーク」、緊急救助用スペースは「R マーク」を表記することで識別されています。
これらの火災発生時の消火活動や救助活動を行う緊急時用の施設であり、常時離発着を行うヘリポートではありません。繰り返しの衝撃荷重に適した構造になってなく、あくまで緊急時の使用のみで設計された施設になります。
工場敷地内のヘリポートマークは、地域の緊急避難場所の協力として用意しているのかもしれません。
目次
緊急時には安全に離発着ができる表示での識別が必要
① 床面の構造は滑り防止対策を施すこと
② 着陸帯は黄色夜光塗料またはビーズ入りのトラフィックペイント黄色で着陸帯の境界線、H、Rマークの接地帯標識、許容重量、認識番号、進入方向、出発方向の表記が必要
この表記が暗闇の中でも着陸位置を識別でき安全に着陸を誘導してくれます。
矢印は、進入方向や離陸方向を示し、マークの表示方向は進入方向から確認できる向きにする必要があります。
フロアトップ#7000にて施工
まとめ
緊急時の対応として識別が明確にされ、安心な環境が整備されていきます。最近工場敷地内にも災害対応としてヘリポートを設置している企業もでてきています。工場は敷地が大きく緊急避難時に最適な場所だと思います。
表示を塗装する下地には強化コンクリートやアルミデッキ面があり、双方に対応できる塗料の選定が必要になり、弊社には提案できる材料をラインナップしています。
緊急避難場所がヘリポートを設置で表示を必要とする場合、弊社にご相談ください。