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5S活動に役立つ!ライン材で安全確保

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目次

はじめに

「5S活動」(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)は、製造業やサービス業など、あらゆる業種で重要な改善活動の一つです。
特に製造現場や倉庫では、効率的な作業環境を整えるために欠かせない取り組みとなっており、この「5S」を進めていく中で区画線の整備は、明確なラインを引くことで、安全と効率の向上に直結するため重要な項目になっています。
例えば、工場や倉庫の床にラインを引くことで、以下のような効果が期待できます。

  • 「モノの置き場」がハッキリする
  • 「通路」や「立入禁止エリア」が一目でわかる
  • 作業員同士の接触事故も防げる

今回は、そんな5S活動に役立つライン材について説明します。

安全な区画線にするためのポイント3つ

■塗料の選び方
塗料は塗れば良いというわけではありません。現場環境を踏まえて、日頃行う作業や、付着性などから検討し適切な塗料を選定する必要があります。
  • 下地の確認
  • 乾燥時間の確認
  • 溶剤型・水性型の確認
  • 耐久性の確認
■色の基準
会社規定の色にこだわるのではなく、作業場の安全性向上を目指す場合、色の使い分けは重要です。色には視覚的に判断できる作業性効率の向上などさまざまな効果があります。

※工場床の色について詳しくは下記のコラムをご覧ください。

工場の床はなぜ色分けが多くされているのでしょう?
■ノンスリップ仕上げ
フラットだと滑って転倒する可能性もあり、安全面を考えるとノンスリップの検討も効果的です。ノンスリップとは、表面がザラザラしているため、グリップ力が向上し雨が降った時や油を使用する現場でも転倒を抑制することができます。

塗料の選び方

塗料の選び方

それでは詳しい塗料の選び方を見ていきましょう。

①下地の確認
まずは、塗装を検討している下地の確認を行います。
下地と言ってもアスファルトや鉄部、コンクリートなどさまざまです。材質や特性が異なり、下地によって下塗り材(プライマー)を選択する必要があります。下地を確認し、適切な下塗り材(プライマー)を選定することが1歩目と言えます。
➁乾燥時間の確認
乾燥時間も塗料によって異なります。
乾燥が早ければ、日々の業務に影響を与えにくいですが、安価で乾燥が早い塗料は耐久性に難があるものもあります。
そのため、乾燥時間だけでなく、耐摩耗性や材料費など複合的に考慮して選定する必要があります。
例えば、工場の床にラインを引く場合、フォークリフトや人の往来が多い場所では、耐久性が高い塗料を選ぶことが重要です。
また、ラインを引く場所が屋外であれば、紫外線や雨風にさらされるため、耐候性の高い塗料を選ぶことも大切です。
③溶剤型・水性型の確認
水性型の塗料は臭気も少なく安全に塗装することができます。しかし湿気が高い場合や、気温が低い場合は乾燥が遅れる可能性があります。
一方で、溶剤型の場合は臭気が発生しますが気温・湿度に影響されにくく乾燥するメリットがあります。既存塗膜があり、溶剤型を選定する場合は、既存塗膜がシンナーで溶解しないことを確認してください。

色の基準

色の基準

先の通り、色分けにも注意することで日々の業務においてさまざまな効果があります。代表的なラインでは黄色や白色がありますが他の色にも効果はあり、一般的な色の効果は以下の通りです。

色名色の効果
黄色安全通路・作業導線
緑色非常口・避難経路・歩行者専用
白色作業区分・物の置き場
青色作業待ちエリア・一時保管
赤色危険・立ち入り禁止区域
①安全性の向上
危険区域や立ち入り禁止区域、避難経路など色で明確にすることで事故やケガを防止します。特にフォークリフトや重機が動く現場では、歩行者との接触防止になります。
➁作業効率の向上
置き場や動線を色で示すことで、作業員が迷わず動けるようになり無駄な動きや探す手間を省くことができます。
③整理・整頓(5S活動の推進)
「どこに何を置くか」「どこまでが誰の作業エリアか」を視覚的に表すことで、一目で分かるようになり、5Sの見える化が進みます。
④品質管理
エリアごとに色を分けることで、製品の混在や交差汚染(特に食品・化学分野)を防止し、ミスやトラブルの誘発を抑制します。
■色分けのコツ
一方で、色が利用しすぎると視認性が低下し、混乱を招きます。必要最低限で検討し、統一感を保つことで、新人や外部業者にも分かりやすくなります。

ノンスリップ仕上げ

※こちらは面でのノンスリップ仕上げです。

一般的なライン材は、表面がツルツルしていることが多く、雨や油がある場合は滑りやすくなります。そのため安全面を考えますとノンスリップ仕上げにすることで転倒防止、フォークリフト停止時の安定性、グリップ力の向上といった効果が期待でき、安全のためにも重要になります。

ノンスリップ仕上げを実施し、評判の良い現場は下記の通りです。

  • 雨にぬれやすい出入口付近
  • 油や水を使う製造エリア
  • 傾斜があるスロープや荷捌き場
  • よく人や台車が通るラインの交差点

ラインだけのノンスリップでは足りないような状況であれば面塗りでのノンスリップを検討する必要があります。

誘導線

画像ように、色を分けされた誘導線を作ることでお客様が来客されたときに分かりやすく案内することができます。
こちらはアスファルトに塗装ができる「水性ハードラインカラー」を使用しております。

まとめ

5S活動の一環としてライン整備を行うことで、作業効率アップ・ケガの防止・見た目もスッキリと日々の業務にお役立つかと思います。
「やってみたら意外と簡単だった!」という声も多いので、ぜひこの機会に5S活動を行ってください! ご興味を持たれた方は、ぜひお問い合わせください。

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