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屋根材の種類を確認しよう!

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概要

屋根塗装を計画する場合、どの製品を使うのか?どのような色を選ぶのか?何かしらの機能性を持たせるか?などは自由であり、仕上がりの想像・完成したときの達成感とあわせて考えたいものです。ただし、その製品が屋根素材に適した材料であるかどうかは最低限押さえなければならないポイントです。ここでは屋根素材の種類についてご紹介していきます。
屋根の素材は日々進歩しています。細かく分類して見極めていくことは難解ですが、大枠では金属系、セメント(スレート)系、粘度系等に分けられます。
※陸屋根と呼ばれる比較的フラットな屋根への考え方は、【防水関係】に記載をしておりますので、そちらをご参照ください。

目次

金属系

工場・倉庫等で多く使われている素材です。
トタン(亜鉛メッキ)、ガルバリウム、ステンレスが比較的多く、中には銅・アルミなどの屋根もあります。

  1. ガルバリウム鋼板
    ガルバリウム鋼板の画像 同素材は1970年代にアメリカで開発されたアルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板です。メッキ組成はアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%、から成り立っています。
    長期の耐久性と防蝕性が特徴で、屋根以外にも外壁サイディングなどでも使用されています。昨今使用されているケースが多いです。
    塗装改修の場合は同素材の付着性をうたっている製品か、下地処理が全面サンディングなどの必要性をうたっている製品かを見極める必要性があります。
  2. トタン(亜鉛メッキ)鋼板
    トタン(亜鉛メッキ)鋼板 古くから使われている金属素材です。昨今は耐久性に優れているガルバリウム鋼板が増えてきていますが、比較的安価であることから現在も多く使用されています。
  3. ステンレス鋼板
    上記2種類の素材と比較すると錆びにくいという特長が第1に挙げられます。耐久性としても現在トップクラスの金属屋根系の素材となり、コストもその分かかります。そのため、市場としては上記2種の素材に比べて少ないと思われますが、色あせなどから塗装改修されるケースもあります。
    塗装改修の場合は同素材の付着性をうたっている製品か、下地処理が全面サンディングなどの必要性をうたっている製品かを見極める必要性があります。

    またステンレス銅板が剥き出しになっているケースもありますが、多くは塗膜被覆やラミネートが施されています。そのため、この素材の上にどのような加工が行われているのかが重要となります。アクリル樹脂・シリコン樹脂等々さまざまな塗膜被覆鋼板がありますが、特に耐久性の高いフッ素樹脂で加工されている場合は、塗装改修に関しては付着性を持つ製品を選択してください。
  4. 塩ビ被覆鋼板
    ラミネート加工された鋼板の中一つです。耐酸性雨・耐薬品性に強いという特長があります。塗装改修については以下の2点が要注意です。
    1つ目は塩ビという素材には可塑剤が含まれています。この可塑剤は適した材料で屋根塗装をしなければブリード(にじみ)やタック(べたつき)が表面に出る場合があります。このような現象が起きてしまうと一見塗料が固まってないように見えたり、汚れが付きやすくなります。
    2つ目はラミネート被覆と金属素地の付着が弱くなっている場合があります。屋根改修でこの付着力を再度向上させることはできません。せっかく塗装改修をしてもラミネート加工層より剥離する場合があります。

セメント(スレート系)

波型スレート

波型スレート

セメントで施工されている屋根も非常に多く、瓦に類似した形状に加工されて住宅の屋根に使用されています。カラーベスト・モニエル瓦という屋根材がそれにあたります。
工場・倉庫では波形スレートという形で施工されているケースがあります。同素材においての塗装改修については以下の2点が要注意です。

  1. アスベスト含有素材であるか否か。
    2006年からは日本国内での使用・製造禁止となっていますが、それ以前の建屋も多くあります。塗装改修においてはアスベスト対策を考慮した上での施工が必要となります。
  2. 安全対策。
    劣化しているスレートは欠損からの落下等の危険性が伴いますので、塗装改修を計画する場合は足場設置前提の上での対策が必要となります。専門業者に依頼した方が良い素材ですが、自社内で工事をする場合はしっかりと安全対策をとらなければなりません。

粘土系

日本瓦の写真

俗にいう日本家屋の屋根に使われている釉薬瓦・無釉瓦等となります。
同素材は一部塗料メーカーで対応可能な塗料はありますが、基本的に塗装改修をしない素材です。当社においても対応ができない素材となります。本サイトは工場向けのため、粘土系素材には巡り合わないかもしれませんが、一般的な民家などではまだまだよく使用されている素材です。

まとめ

代表的な屋根素材について記載させていただきました。
一般にはなかなか屋根に登る機会がないため、どのような素材で施工されているかは分かり難いものです。過去の図面の仕上げ表を確認できれば一番間違いありませんが、不明な場合はぜひお問い合わせください。

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