屋根
メタルとセラミックの融合!
はじめに
皆さま!最近急に寒くなり、世間は冬模様。1年が本当にあっという間に過ぎ去ってしまったような気がします。
年末年始は実家に帰ってゆっくり過ごされる方も多いかもしれませんが、この時期は交通量も増えるため、出勤時や移動中の運転はくれぐれもお気をつけください。
さて、話題を少し変えまして、皆さま、屋根塗料の歴史をご存知でしょうか。
- 伝統的な塗料(1940年代〜1960年代)
- 初期の屋根塗料は、鉛やアスファルトを使用した塗料が主流でした。これらは耐久性がありましたが、環境への配慮や安全性の観点で課題がありました。特に鉛を使用した塗料は有害であることが判明し、次第に使用が避けられるようになりました。
- 合成樹脂塗料の普及(1970年代〜1990年代)
- 1970年代以降、合成樹脂をベースにした塗料が登場し、これが屋根塗料の主流となりました。アクリル系やウレタン系、シリコン系といったさまざまな種類が開発され、それぞれが耐候性、防水性、耐熱性の向上を実現しました。また、この時期には環境への配慮が重要視されるようになり、VOC(揮発性有機化合物)を含まない塗料が登場しました。
- 高性能塗料の登場(2000年代〜現在)
- 2000年代に入ると、より高性能な塗料が登場しました。シリコン系やフッ素系の塗料は、耐久性、耐紫外線性、耐汚染性に優れており、長期的なコストパフォーマンスの高さが評価されています。これらの塗料は、屋根の色あせや劣化を抑えることで建物の寿命を延ばし、住宅や商業施設などで広く採用されています。
さらに近年では、「遮熱塗料」や「断熱塗料」といった、エネルギー効率を向上させる塗料も登場しています。これらの塗料は、夏の暑さを和らげたり、冬の暖房効率を改善したりする効果があり、環境への配慮とエネルギーコストの削減の両立が期待されています。
今回の記事では当社の弱溶剤アクリルシリコン『メタセラシリコンI・II』『遮熱メタセラシリコンI・II』の屋根塗料についてご紹介します。
これらの屋根塗料には、以下のような6つの特長があります。
【6つの特徴】
- ① 仕上がり
- 緻密な高分子量の樹脂を採用しており、べたつきの無い塗膜に仕上がります。防汚性にとても優れます!
- ② 耐候性
- 塗膜は紫外線により発生する活性酸素などによって劣化しますが、光安定剤ハルスを採用することで、紫外線をブロックし、優れた耐候性を実現しています。
- ③ 遮熱性
- 「遮熱メタセラシリコン」は下塗り・中塗りに白色を使用せず、遮熱色の2回塗りでJIS K 5675 (屋根用高日射反射率塗料)の規格値を満たしています。
- ④ 工期短縮
- 「メタセラシリコンII」は優れた付着性を持ち、窯業系の旧塗膜の上に直接塗装できます。これにより工期を大幅に短縮できます。
- ⑤ 下地を選ばない
- プライマーを変えることで、金属系、窯業系、旧塗膜など幅広い下地に対応できます。
- ⑥ 防カビ・防藻性
- 高い防カビ・防藻効果により、長期間屋根を美しく維持することが可能です。
以上のような特長を備えた「メタセラシリコン」は、さまざまなカラーバリエーションを取り揃えており、工場の屋根塗装に最適な選択肢となっています。ぜひご検討ください。
なお、製品名の由来でもある「メタセラ」は、メタル(金属)とセラミック を組み合わせた言葉に由来しています。この名前が示す通り、幅広い下地に対応可能です!!
【施工使用例】内容量・荷姿・配合比・塗り面積
製品名 | 内容量(荷姿) | 配合比(重量比) | 塗り面積(1缶または1セット当たり) | 適用下地 | |
---|---|---|---|---|---|
下塗り材 | アトムマイルドシーラー浸透型 | 15kg/石油缶 | – | 93~125㎡/回 | 窯業系 |
アトムメタルエポサビ | 15kg/石油缶 4kg/丸缶 | – | 15kg:115~136m2/回 4kg:30~36㎡/回 | 金属系 | |
アトムエポガードプライマー | 15kgセット 主剤:12.5kg/石油缶 硬化剤:2.5kg/4L缶 | – | 75~83㎡/回 | ||
製品名 | 内容量(荷姿) | 配合比(重量比) | 塗り面積(1缶または1セット当たり) | 適用下地 | |
上塗り材 | メタセラシリコンⅠ | 15kg/石油缶 | – | 100~136㎡/回※ | 金属系または窯業系 |
遮熱メタセラシリコンⅠ | 15kg/石油缶 | – | 100~136㎡/回※ |
※塗装する下地により塗布量が異なるため、塗り面積が変わります。
以上の仕様から分かるように、「遮熱メタセラシリコンI・II」はさまざまな下地に対応した塗装が可能です。
今回ご紹介した「メタセラシリコン」は、メタル(金属)とセラミックを組み合わせた印象的な名前で、インパクトがあり覚えやすいと思います。
窯業系、金属系、旧塗膜どれにも塗装ができる優れもの!
ぜひ、屋根塗装の際には思い出していただき、お問い合わせください。